上田倫子作「蘭と葵」。
徳川三代将軍家光の、伊賀の忍びの娘・蘭へ淡い恋からはじまる物語です。
出会った時には、子供だった竹千代と、すでに大人になっている蘭の二人の関係がどう恋愛に発展していくのかがこの「蘭と葵」の見どころです。
ここでは、「蘭と葵」のあらすじと感想をネタバレなしで紹介しています。
蘭と葵 ネタバレなしであらすじを紹介
時は1615年、蘭は伊賀の忍びの娘。
幼い頃から、忍びになるべく武術忍術を学び、忍びとして各地で活躍していた。
しかし「いい歳」になったから、忍びをやめ許嫁と結婚し家庭に入れと言われる。
それに反発した蘭は、祝言の日に家を飛び出した。
「この国の乱れを正す手伝いがしたい」と蘭は江戸へむかう。
蘭と竹千代の出会い
江戸で蘭は、命を狙われていた将軍秀忠の息子竹千代を助け、竹千代の暗殺を企てる者を捕らえる役目を与えられた。
竹千代の側近くで仕えるうちに絆を深める蘭と竹千代。
そして竹千代は蘭のことを女として見るようになっていった。
しかし、時期将軍になるべく学ばなければならない幼い竹千代のそばに蘭がいては悪影響と、竹千代の乳母である福に城を追い出されてしまう。
大人になった竹千代との再会
そして八年後、徳川三代将軍になる直前に家光(竹千代)が失踪し、家光を探す役目が蘭に与えられた。
大人になった家光と再開した蘭。
家光のそば近くで再び仕えるようになって蘭と家光の関係はどうなる?
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蘭と葵 ネタバレなしで感想を紹介
この蘭と葵は、年下の男の子に憧れられるお姉さんの物語です。
2巻はじめくらいまでは、幼い竹千代と蘭の物語なので、蘭と竹千代の出会いと竹千代が蘭のことを女として見るようになるまでが描かれています。
蘭にとって、竹千代は仕えるべき主君であり、幼い男の子なので恋愛対象にあるわけもなく、そこは安心して読めました。
なんか12歳くらいの男の子と20歳くらい?のお姉さんの恋愛って非現実的すぎるのでいきなり恋愛に発展されても困ります。
でも竹千代が蘭を好きになるまでの気持ちは伝わってきたので、そこは納得できてよかったです。
竹千代が大人になり家光になってからも、蘭への一途は想いは変わらないのですが、蘭はというと?
ずっと前から好きだった男がいたり、家光以外の男に惚れてしまったりと、なかなか家光の想いは届きません。
蘭はあくまで主君として家光のことを大事に思っているようです。
そんな二人の関係がどうなっていくのかがこの物語のみどころです。
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