この愛は、異端。ネタバレなしで紹介 愛を知らない悪魔と愛を求める少女の物語

森山絵凪作「この愛は、異端。」は、白泉社の青年漫画雑誌ヤングアニマルで月一連載中です。

この漫画の紹介記事を書こうと思ったのですが、ストーリーの確認のためコミックスをペラペラ見ていたら、じっくり読んでしまってなかなか記事を書けません。

それほど「この愛は、異端。」 にハマってしまいました。

これは青年漫画誌に掲載されている作品なので、完全に大人向けの青年コミック。

エロいシーンやグロい場面があるので、全ての方にお勧めできる話ではないです。

でも女の私でも面白いと思えたり、共感できる部分があったので、エロ・グロが大丈夫な方にはぜひぜひ読んでもらいたいです。

というか、むしろ女性向けの話なんじゃないかとさえ思う部分もあります。

ここでは「この愛は、異端。」のあらすじや感想をネタバレなしで紹介します。

「この愛は異端。」あらすじをネタバレなしで紹介

淑乃（よしの）は、幼い時からとても運がよかった。

母親のお腹の中にいた時、母親が転倒し流産しかけたが助かった。

病気で死の淵をさまよっても、階段から落ちても、山で遭難しても無事だった。

しかしそんなよしのの奇跡も13歳で終わりを告げる。

父の運転していた車が交通事故を起こしてしまい、両親は死んでしまったのだ。

よしのは奇跡的に助かったが、父の事業の失敗や交通事故の相手への賠償金などで借金が億単位をこえた。

施設が見つかるまでの間、親戚の家を転々とすることになったよしのだが、そこでいとこやおじたちに性的ないたずらをされた。

人生に絶望したよしのは屋上から飛び降り自殺しようとしたが、誰かに手をつかまれた感覚があり気づくと屋上でたおれていた。

そして古本屋で一冊の本を見つける。

それは悪魔の呼び出し方が書いてある本だった。

興味本位でその本を買い、開いてみると本当に悪魔がでてきた。

その悪魔べリアルはよしのに告げた。

私と契約をし、対価を払えばあなたの願いを叶えると・・・。

その対価とは悪魔とずっと行動を共にしキスをすること。

13歳のよしのと、人間の男に化けよしのの保護者となったバアル（べリアル）との共同生活がはじまった。

「この愛は、異端。」ネタバレなしで感想を紹介

あらすじを書くためにコミックスを読んで、書く手がとまり、感想を書くためにまた読んで手がとまり・・・。

なんかもうずっと「この愛は、異端。」を読んでます。

なにがそんなに良かったのかって、悪魔と人間の女の子の話なのに、なんだか悪魔の気持ちに共感できてしまう・悪魔のことを好きな女の子の気持ちを理解できてしまうことですね。

悪魔べリアルは、よしのの魂と肉体を手に入れたいからよしのの保護者をやって優しくしているんです。

悪魔だからやることエゲツないし、エロいし、人間にひどいこともするんですが、でもよしのを大事にする気持ちは本物なんじゃないかと思えるシーンがあり・・・。

そんなやばい悪魔を、かけがえのない存在だと思いつつあるよしのの気持ちが切なかったり。

そんな成立しないはずの悪魔との恋愛？が成立するかもしれないと思わせられるところが「この愛は、異端」の見どころです。

でも相手はやっぱり悪魔だから、よしのを手に入れるために優しくしてるんじゃないか、いややっぱり本物の愛情なんじゃないかと、読みながらこの二人はどうなってしまうんだろうとハラハラドキドキします。

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