「夢の雫 黄金の鳥籠」(篠原千絵作)は、姉系プチコミックで連載中の少女漫画です。
奴隷として売られた娘が権力者の後宮に入れられ、女たちの戦いながら、自分の生きる道をさぐっていく物語です。
ここでは、「夢の雫 黄金の鳥籠」のあらすじと感想をネタバレなしで紹介しています。
夢の雫 黄金の鳥籠 あらすじをネタバレなしで紹介
16世紀初頭のルテニア。
アレクサンドラ(サーシャ)は、の教会の娘。
収穫の時期はみんなでお互いの畑の収穫を手伝い助け合う村に住んでいた。
この村の娘たちは、近隣の村の男に嫁ぐことが当たり前だったが、サーシャはそんな当たり前の未来に疑問を感じていた。
「この村から出て、広い世界をみてみたい」そんなことを考えていた。
そんなある日、村がおそわれた。
必死で逃げるサーシャだが、友達とともにつかまってしまう。
そして奴隷商人に売られてしまった。
奴隷は金で主人に買われ、下働きの下女になったり、妾になったりすると聞かされて、友達と一緒に奴隷商人の元から逃げ出した。
が、すぐに裏路地で男につかまり襲われそうになる。
それを助けてくれたのがマテウスと名乗る商人の男だった。
奴隷商人のもとに帰れというマテウスに、見逃してくれたら私のことを好きにしていいというサーシャ。
だがマテウスは、今逃げたところで本当の自由は得られない、本当の自由を得たければ、さまざまなことを学べ、と言う。
そして、サーシャは奴隷商人のもとに戻された。
サーシャを買ったのはマテウスだった
その後サーシャは奴隷市にかけられ買い手が決まった。
サーシャを買ったのは、あのマテウスだったのだ。
マテウスの屋敷に連れて行かれたサーシャは、そこで礼儀作法や言葉・歌など、さまざまなことを学び教養を見につけた。
奴隷として買われた女は、妾になることもあると聞いていたサーシャは、もしやマテウスの妾になれるのかと期待したが・・・。
オスマン帝国皇帝スレイマン1世の後宮へ
サーシャはヒュッレムという名を与えられ、マテウスの主に献上された。
マテウスの主は、オスマン帝国皇帝スレイマン1世。
マテウスは商人などではなく、スレイマン1世の小姓頭でイブラヒムという名前だった。
スレイマン1世の後宮にはたくさんの女たちがいて、主の寵を得るために女たちの陰謀うずまく世界だった。
そんな世界で、ヒュッレムはどう生きていくのか・・・?
夢の雫 黄金の鳥籠 感想をネタバレなしで紹介
さまざまな教育をうけたサーシャは、マテウス(本当の名はイブラヒム)の主であるスレイマン1世に妾として献上されるんです。
いろいろと教育をうけた理由は、イブラヒムの主の妾として必要な教養を身につけるため・・・。
イブラヒムに好意を抱いていたサーシャは、イブラヒムの妾になれるかもと期待していたようですが、残念ながらその願いは叶いませんでした。
そのサーシャのイブラヒムへの好意が今後の展開に関わってくるんです。
そしてサーシャが献上されたスレイマン1世は、後宮(ハレム)を持っていて、そこにはたくさんの妾たちがいます。
みんな自分の立場を守り、スレイマン1世に気に入られるため必死です。
そんな中で女の戦いが繰り広げられるわけです
これは、ドロドロしないわけがない。
ちょっとしたイヤミの言い合いから、なんと殺人まで、女たちの戦いは怖いです。
でもヒュッレム(サーシャ)は、そんな激しい女の戦いを自分なりのやり方で乗り越えて行こうとします。
相手にただ仕返しするのでもなく、泣き寝入りして権力のある妾に従うわけでもなく、自分なりのかわし方で後宮を生き抜いていく姿に好感がもてました。
巻がすすむにつれ、人間関係がなかなか複雑な展開になっているので続きを読むのが楽しみです。
おきにいり度 ☆☆☆☆
結末がどうなるのか読めなくて、新刊が出るのが楽しみです。
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